ダムダムダムダムダムダム(ドリブル)

もうだいぶ前の話ではあるが

 

 


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「ヴァンパイア店長をさがせ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

是非とも探させていただきたい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イオンの広大なフィールドに彼は隠れているのだろうか。

 

 

 

 

 

 

この店はイオンモールみたいなイオンじゃないけどイオン感を残しつつイオンっぽくちょっとイオンのようなイオンのような形をしたイオンだったと記憶している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どれぐらいの気合いを入れて彼は隠れているのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば従業員のみ立ち入り可のスペースに隠れられてしまっては、ちびっこは永久に見付けられない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしくはガチで商品が陳列されている、パンピーが普通に通りかかるところに器用に隠れているのだろうか。すぐに見つかってしまいそうである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

店長が男性であれば男子トイレにだって隠れられる。しかしそうなると小さな女の子は彼を見つけることがほぼ不可能だし、男の子だってトイレのなかでヴァンパイア店長と遭遇したくはないだろう。仮に用を足しているところに出会ってしまったらトラウマものである。

 

 

 

 

 

 

どこで隠れようとも、ある程度のデメリットは避けられない。ヴァンパイア店長の力量が試される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が最も危惧している問題は、彼があまりにも本気で隠れてしまったが故に、業務に支障をきたさないかというものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やはりヴァンパイア店長も「店の長」であるから、店に何か問題があったときに店長はすぐに対応できる状態でなければならない。

 

 

 

 

 

一番ヤバイのはクレーマーが来たときである。「店長を呼べ!」とクレーマーに言われても、店長はどこを探してもいないのだ。気合いを入れすぎたあまりに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

従業員を総動員(ここの押韻世界レベル)しても、本気を出したヴァンパイア店長は誰も見付けられないだろう。そうすると店内放送などで呼び出すしかないのだろうか。「ヴァンパイア店長wwwwww至急出てきてくださいwwwwwwwwwww」といった具合に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クレーマーへの対応は一刻を争うものであるから、呼び出されたヴァンパイア店長はすぐにでも駆けつける必要がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうなると、いちいちヴァンパイア状態を解除している時間など無い。アイドルの早着替えのような形状のコスプレでもなければ、素の状態に戻るのにはある程度の時間が掛かるといえよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうなるとやはり、ヴァンパイア状態で「お待たせいたしましたあwwww」とクレーマーの元へ参上するほかない。クレーマーがどれだけ怒っていようと、ヴァンパイア店長は神妙な面持ちで対応しなければならないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを見守っている従業員や野次馬の客も、その絵面のシュールさに耐えかねて吹き出してしまってはならない。ヴァンパイア店長がクレームに対応し、ヴァンパイア店長が「大変申し訳ございませんでしたあwwwww」と頭を下げ続ける様を、同じく神妙な面持ちでただじっと見ているほかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで「Trick or Treat」というお馴染みの文言は、仮装している子どもが大人に向かって、「とりあえず菓子をよこせ さもなくば殺す(意訳)」と言った意味で発せられるものである。

 

 

 

 

 

 

 

少し解釈の範囲を広げて、仮装している人が誰でも言えると仮定した場合、ヴァンパイア店長はヴァンパイアの仮装をしているわけだから、クレーマーが仮装していないただのパンピーであった場合なら、ヴァンパイア店長がクレーマーに向かって「Trick or Treat」と言う権利も発生するだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァンパイア店長は、クレーム対応してる最中に「うーん、トリックオアトリート!w」とでも発してみては如何だろうか。クレーム対応中にも関わらず、お菓子を求めるメンタルの強さに、クレーマーも脱帽し、諦めて帰ってくれるかもしれない。それどころか本当に殺されると察知し、お菓子をくれるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうなれば店にとっても、クレーム対応という余計なエネルギーを注がずに済むのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全国の悩めるイオンの店長たち、来年のハロウィンで是非ともヴァンパイアのコスプレを検討してみてはいかがだろうか。