ガチ焼きピヨピヨ
暑くなってきたね
だいぶ前の話になるけど、料理をするときは形から入りたいので卵焼き器みたいなやつを買った。四角いやつ。なんかフライパンで作るのも味気なかったので。
その結果、入れすぎた出汁と壊滅的な火加減のセンスにより、異常な味の濃さを誇るボソボソの物体を作り上げた。
その物体は、誇らしげに自らの味の濃さを誇っていた。
みなさんは「異常な味の濃さを誇るボソボソの物体」を口にしたことはあるだろうか?ないだろう。あってはならない。
「異常な味の濃さを誇るボソボソの物体ランキング」には「大量に口に含んだベビースター」しかランク入りを果たしていなかったはずである。しかし私の卵焼きが、この世の創造以来長年保たれ続けてきたこのランキング(?)に参入してしまった。おめでとうございます。ありがとうございます。
そもそもベビースターだってただのベビースターではなく、「大量に口に含んだ」という言葉で修飾をする必要がある。ベビースター自体に罪は無いのだ。
その点私の卵焼きは、わざわざ「大量に口に含んだ」などと断りをいれる必要がない。一切れで十分なのだ。ちなみに形が崩れすぎて一切れという概念すらそこには存在しなかったと記憶している。
私はリベンジを誓った。次はボソボソじゃない卵焼きが作りたい。
もしくはボソボソでもいいからせめて出汁を入れすぎないようにしたい。誇らしげな味の濃さはもう御免だ。
最近引っ越した新居には、IHコンロが付いていた。使うのは初めてで、どうせ大したことない火加減(?)なのだろうと思っていた。
ところがどっこい、とんでもねえ火力を持っていた。スマブラforで全キャラ中トップのDPSを発揮していたドクターマリオのつかみ打撃攻撃も真っ青の火力であった。
なんかフライパンが曲がった。なんつうか焼くところが山みたいな形に膨れ上がってるってかなんていうの。なんかそんなん。油とか全部脇に流れちゃうわ。
その後も火加減を誤り続け、なんかちゃんと火が通った肉と、あんまり熱が入らずゴリゴリの食感が残ったままのキャベツともやしによる奇跡のハーモニーが生まれた。
みなさんは「なんかちゃんと火が通った肉と、あんまり熱が入らずゴリゴリの食感が残ったままのキャベツともやしによるハーモニー」を口にしたことはあるだろうか?ないだろう。あってはならない。